地元・沖縄市コザは米軍基地の門前町として興隆。アメリカ文化が交じった風俗と景観が形作られる。1970年代から80年代にかけて、メインストリートのコザ・ゲート通りを中心にアジア屈指のネオン街として賑わいをみせる。そんなコザの街も時代の流れと共に姿を変えていく。

ネオン街が消えていく中で、夜の繁華街・コザは金城自身のアイデンティティとして強く焼き付いており、自身の代表作とも言える「コザシリーズ」は、そんな強烈な時代のコザの街をモチーフにしている。一連の作品群からは、在りし日のコザのエネルギーを感じることができる。